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1%のこだわり

日常生活に、殆どこだわりを持たない。その中で1%ほどのこだわりならある。ほとんどのことは大雑把。車の車種にこだわりはない。服のブランドも気にならない。よく言えば大抵のことは許せる。お料理も嫌いではないので食べたい物の味をなんとなく想像して勝手に作る。あの日のあの料理をまた食べたいと言われても、多分2度と出来ない。そして美味しかった料理の作り方も、忘れてしまう事が多い。食事の味付けも食材も、1%しか失敗がないということは、99%成功?!というかほとんど許容範囲。初めてと挑戦するときは材料と作り方のレシピをザーッと読んで想像でほとんど感で作るので、100回中1回は再起不能なほどの失敗もある。

 

実はこだわりがある人に憧れている。そんなこだわりのある人のオシャレやセンスが魅力的だと思う。ポリシーみたいなものが見える人を格好いいなと思う。

 

自分にはあまり人に見せたり伝えられるこだわりがない。でも感じているこだわりはある。どうしても気になって仕方がないことは全体のたった1%ほど。

その1%を回想してみようと思う。

 

1)数字へのこだわり

日記10歳ごろまでは、クラスメイトの出席番号と名前の順番が気になり、20歳ごろまでは誕生日。30歳ごろまではリードの厚さ、幅と長さ、湿度。40歳ごろまでは子供のおっぱいの数や食事の数、お迎えの時間、昼寝の時間などなどの数字。そして50歳ごろまでは家計簿。これは10歳の頃から続いている小遣い帳の延長。書かないと不安と言ったほうがいいか。この頃はこれもあまり気にならなくなってきた。自分が安心するくらい書けていればいい。タックス申請に困らないくらいでいい。

最近は時計の時間や日付の数字が、ゾロ目だったり並んでいたり、自分や知っている人の誕生日だったりすると、今すぐに反応してしまう。エンジェルナンバーと言うらしい。

 

2)色へのこだわり

10歳までの好きな色はマゼンダピンク。20歳まではその後紫になって、一旦ターコイズ。またマゼンダから赤紫に。30歳まではパステルカラーから薄いグリーン、黄色。40歳まではどの色も大切で、すべての色にハマったレインボーカラー。50歳までは、各部屋、服など、すべての色味の場所が決まった。

今現在、クローゼットは色のグラデーションで吊るす。ここ20年間ずっと気にしていることは、洗濯物は必ず濃い色と薄い色と分けて洗う。風水のカラーと方位を気にしてしまう。体の中のチャクラの色を気にしてしまう。ドレミの音階と7色のパターンがなんとなく意識してしまう。

 

3)形へのこだわり

10歳までは正方形、20歳まではダイヤ型、30歳までは円形と球体、40歳まではハート型、50歳まではアフリカンアニマルの形と、植物、花形。

今現在なんでもいい。

 

4)音色へのこだわり(ハーモニー、声質、音質)

10歳ごろまでは、弦楽器はピッチの揺れが気になって、シンフォニーのレコード鑑賞があまり好きではなかった。好きだったのは、掃除の時間に流れていたウィーナーワルツ。20歳ごろまでは、歌謡曲、テレビドラマ、映画などなど至る所から聞こえてくるオーボエの音ばかりに反応してしまって、他の楽器は近くにいた同校の先輩、同級生、後輩の素敵な音や声に魅せらせた。コーラスのハーモニーも大好きだった。自分のピアノの音色に限界を感じた時期。30歳まではどっぷりとクラシックの世界の生音を浴びて自分の理想との戦い。不安定だと思っていた弦楽器のピッチを哀愁があると肯定できる様になり、お隣の楽器同士との協調性を学び周りに反応しすぎる自分との戦い。40歳ごろまでは昔憧れていた音色たちを収集。管楽器一通りフルートやサックスを練習してみる。バイオリンは娘と一緒にやってみたが挫折(Vitamin Aはマイペースでまだ継続中)、ギターも挫折。他の楽器の特徴を知ればばアンサンブルをするときに役に立つ。50歳ごろまでは、とにかく新しい音探し。クラシックのオーケストラや室内学以外の邦楽の響きや、ジャズ、ポップスバンド音楽などなど。

今現在は、これまで学んだ音楽と音を使って自分の曲と言える様なものを作る。完全フリースタイル。

 

 はっきり断定して仕舞えば、気になるカテゴリーはこの4点。でもこの4点に絞っても影響するのは諸所にわたる。色と形はインテリアや服、アクセサリーなどの身につけるものや周りに置くものに影響する。数字はやっぱりいろんな所で気になる。時計の表示、メトロノームの数字、体重、リードの長さや厚さ、生徒の誕生日、車のマイレッジ数やガスの表示も。

 

残り99%の私のこだわりは、音楽をどう伝えるか、音楽でどう伝えるということ、なんだと思う。