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管楽器奏法の5つの秘密

管楽器というのは、吹いて息を使って演奏する楽器の事を言います。

 

大きく分けて、金管楽器と、木管楽器に分かれます。

見た目だけではなく、音の出る仕組みによって分別されます。

 

金管楽器は見た目が金属なので、すぐわかるかと思いますが、音の出る源は唇を震わせる音です。閉じた唇から息を出すと震えるその振動を伝えて音が出ます。トランペット、トロンボーン、フレンチホルン、ユーフォニウム、チューバなどが代表楽器です。音階を吹くときは、ピストン、スライド、またはその両方を使って管の長さを変える事で行います。

 

木管楽器は管体に空いている穴を開けたり閉めたりする事で、管の長さを変えて音階が吹けます。リコーダー、横笛、ピッコロ、フルート、オーボエ、クラリネット、サックス、バスーン(ファゴット)、サックスも木管楽器になります。

フルートと、リコーダー以外はリードという葦でできた、薄い板を震わせて音を出します。

フルートとリコーダーは息を吹き口から、ある一箇所に息をぶつけた時に出来る音を管体を通して伝えます。

 

どちらにしてもエネルギー源は空気です。

 

私のよく知っている方は木管楽器なので、木管楽器をもう少し詳しく説明します。

 

音の一番高い方から紹介します。

 

 フルート属

ピッコロ、フルート、アルトフルート、テナーフルート、バスフルートなどサイズを大きくしていくと、低い音が出ます。ピッコロは直径1.5センチ全長20センチほどの小さな楽器です。フルート奏者が持ち替えで吹くのが当たり前になっているけれど、フルートよりも、かなり難しいらしいです。

横笛なので、日本の篠笛(お祭りの笛)も同じ原理で音が出ます。

一番ポピュラーな楽器の理由は、楽器が大量生産されているので、リーズナブルなお値段で手に入る事と、見た目の華やかさでしょう。そして、リードのようなものがないので、メンテナンスも楽な事も挙げられます。

 

リコーダー属

縦笛とも言います。日本ではプラスチック製のいい楽器が出回っていますし、小学生、中学生、すべての人が必ず勉強されたと思います。音の出る原理は、警官や体育の先生が持っていた笛と同じです。こちらもソプラノ、アルト、テナー、バスト、サイズを変える事になります。木製の楽器が本格派です。ヨーロッパではバロックフルートと呼ばれ、これで音楽大学の学位を取る事もできるほど奥の深い楽器です。

17世期から18世紀が全盛期になりますが、今もなおその素朴さと合奏した時の美しさが人気です。音が小さいので、室内楽向けです。リコーダー同士のアンサンブルや、ピアノと一緒に吹いたりします。ですからオーケストラとは一緒に演奏しない楽器です。

 

オーボエ属

こちらはダブルリードと言われる楽器で、縦笛の先に2枚舌を付けて演奏します。このリードは個性が強く、そのリードで奏者の音がほぼ決まってしまいます。初心者は完成リードを吹く事が多いですが、徐々に皆市販のものをカスタマイズして吹けるようになります。上級者は自分のリードを直径10ミリから10.5ミリの物を、葦の材料から加工して作ります。その薄く加工された幅7ミリ程度、開きが一番大きなところで1ミリ強程度でしょうか、その小さなリードの間から息を入れ、そのリードがぶつかり合う音が音源です。草笛の原理と同じです。オーボエダモーレ、イングリッシュホルン、バスオーボエがあり、サイズを変更して音の高さを変えられます。

 

クラリネット属

こちらもサイズによって音を変える移調楽器。Eクラ、Aクラ、Bクラ、バスクラなどと呼び、サイズの違いを表現します。こちらはシングルリード楽器と言われ、マウスピースに薄削った葦の板を着けて演奏します。

 

サクソフォーン属

誕生が19世紀という比較的モダンな楽器。音域が近い事もあり、練習曲はオーボエと同じものを使う事が多いです。同じ見た目は金管楽器ですが、マウスピースはクラリネットと同じシングルリードを使うので、木管楽器の仲間になります。こちらも、ソプラノ、あると、テナー、バリトンと大きさを変えて音の出るレンジを変えられます。

 

バスーン(ファゴット)属

音の出る原理はオーボエと同じダブルリード。こちらのリードは幅、開き具合ともオーボエの約2倍の大きさ。楽器自体も大きく真っすぐにできないので二つ折りの形で、座って吹いても背丈より大きい筒が上向きに開いてます。この楽器はキーが多くて、親指だけで、10個ぐらいキーが付いている?!指遣いを覚えるのが難しい楽器。リードも、オーボエと同様、上級者ープロフェッショナル奏者は自分で作ります。そして、お値段もかなり高価。

 

色、形様々なものが並びましたが、実は演奏技術を習得するテクニック(秘密)はとてもシンプルです。

 

管楽器演奏テクニック5項目(極秘、、、ではないです😉)

 

1)呼吸法ー体幹(体が一番リラックスして、息を操れるようにします)

2)アンブッシュア(楽器を演奏中の口、唇周りの筋肉の使い方)

3)指遣い(同じ属通しは同じ指遣い。クラリネットを除く楽器は皆近い運指法)

4)タンギング(舌を使って、音を切る方法)

5)強弱ービブラート(喉周辺の筋肉を使って空気の量を動かします)

 

この5つのうち

1)、4)、5)は金管楽器も共通。

2)、と3)は金管楽器、木管楽器それぞれに習得する必要があります。

 

中でも一番重要なのは1)呼吸法です。使っていない筋肉をがリラックスできれば、他の使われるべき筋肉がアクティブになります。一番良い姿勢を保ちできるだけ多くの酸素を取り込み、それを脳と筋肉にどれだけ効率よく使えるかどうか、、、という点が大事です。この点がクリアできれば他のテクニックの習得に大きな力を与えます。この呼吸法は、実は他のダンス、スポーツなど体を使うもの、バイオリンやチェロ、ピアノなどの鍵盤楽器でも共通の大切なテクニックです。

 

どの楽器を習得する時にも、1)ー5)のそれらを応用する事が可能になります。一つを深く知ることは他の楽器にどれだけ応用できるかという事にもつながります。持ち替え演奏が可能な理由はここにあります。

 

もちろん楽器を通して表現したいものは音楽なので、奏でたい音があるという事が大前提になるわけです。この5項目と音楽を作っている3要素(強弱、高低、リズム〜メロディー、ハーモニー、リズム)をリンクさせて、音楽を奏でる練習をします。

 

初めて楽器を触る方は、それらのテクニックひとつひとつに使われている運動機能を覚醒させながら取り組みます。が繋がるように、それらのエネルギーがうまく回るように練習します。音楽が流れて聞こえるときは、それらが上手くつながっている時です。初めから自転車にうまく乗れなかった時のことを思い出してください。何度も転びながら、たまには怪我もしながら覚え、一度乗り方を覚えたら、その後は考えなくても乗れるようになります。同じように、一度演奏技術をマスターすれば考えなくても、吹けるようになります。

それまでの学習経験、運動経験、音楽の知識と経験は、レッスンを開始する時に効率よく勉強する為に、大切なヒントになります。

 

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